2026/02/17 13:11
2月15日、秋田県鹿角市で開催された国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会スペシャルジャンプに出場しました。
結果は、2本目に84.5m(HS86m)を飛んで逆転優勝を飾ることができました!

素直に「嬉しい」という気持ちと、それ以上に「悔しい」が混ざり合った結果でした。
小学生の頃から、どんな大会でも優勝は嬉しいものです。ですので、今回は「嬉しい理由」ではなく、あえて**「悔しい理由」**についてお話しさせてください。
(嬉しい理由は、皆さんも想像がつくと思うので!笑)
悔しい理由。それは、**「自分で決心したことに反し、自分の心の弱さに負けてしまったから」**です。
昨年の5月末、トレーニング中の集中力の欠如から腰を痛めてしまいました。今シーズンはずっとこの腰痛に悩まされ、満足のいくトレーニングができていませんでした。
飛ぶ時は常に腰の痛みが頭をよぎり、「飛びすぎると夜に激痛が襲ってくるのではないか」という恐怖心。そんな自分との戦いが続いていました。
10月に整形外科を受診したところ、「椎間板が神経を圧迫しており、3ヶ月ほどの安静で自然治癒する」との診断を受けました。しかしシーズン中のため、痛み止めを服用しながらの強行出場を続けていましたが、徐々に薬が効かなくなり、服用量が増えるにつれて副作用で体調を崩すことも増えていました。

シーズン序盤は、4年前に伊東大貴さんにいただいた**「ビビってたら世界で戦えないよ」**という言葉を胸に、恐怖心に打ち勝とうと自分を奮い立たせていました。
しかし、今回の試合、心のどこかで「腰」を怖がっている自分がいました。
1本目、その恐怖心から、着地の約20mも前からテレマークの準備に入ってしまったのです。そんなジャンプをしていたため、1本目は池田龍生選手に2点のリードを許しました。
「死ぬ気で目の前の試合を勝つ」と誓ってスタートしたシーズンなのに、何をひよっているんだ――。
1本目を終えた後、猛烈な自責の念に駆られました。どうすれば勝てるのか、どうすれば恐怖を捨てられるのか。スタート地点で必死に考えました。
2本目のイメージはこうです。
「高いフライトから、着地寸前まで空中姿勢をキープ。ギリギリで急減速をかけ、テレマークを入れやすいスピードまで落としてから、ヒルサイズ(HS)付近でビタッと入れる。必死じゃなくていい、死ぬ気で行け!」
結果は作戦通り!良い風の助けもあり、逆転優勝を掴み取ることができました。
テイクオフした瞬間、HSの赤い線が視界いっぱいに広がり、「あそこまで飛ぶんだ」という確信とともに空中を突き進みました。空中後半で減速をかけ、決まったテレマーク。
あの瞬間は、本当に気持ちが良かったです。
高い空中で感じる「恐怖」と、その直後に来る着地の衝撃による「安心感」。あの「生きている」と実感できる感覚こそが、ジャンプの醍醐味だと改めて感じました。
ですが、やはり悔しいのです。
1本目から、ビビらずに飛びたかった。自分の決意を裏切り、弱さを見せてしまったことが、優勝の喜び以上に悔しくてなりません。試合には勝ちましたが、自分自身には負けてしまったと感じています。
今後についてですが、今シーズンは残り5試合となりますが、札幌での4連戦は欠場することを決断しました。
理由は腰の状態です。一時期は回復の兆しが見えましたが、最近また痛みと足の痺れが出てきてしまいました。
来シーズンのW杯開幕遠征メンバー入りという最大の目標を見据え、選考会に関わらない2月末の試合をスキップし、治療と緩和に努めることにしました。
いつも応援してくださる皆さんに、最高のパフォーマンスをお見せする機会が減ってしまうことは本当に心苦しく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ですが、世界で戦うための「無理をしない勇気」も今は必要だと判断しました。まずは治療に専念し、夏には再び全力で飛び立てる状態を作ります。
次の試合は3月14日の「伊藤杯シーズンファイナル」です。
シーズンラスト、ジャンプ台で最高のジャンプと結果を皆さんにお届けできるよう、しっかり調整してまいります。
これからも応援よろしくお願いいたします!
